一目惚れ。
彼女からの返事。
「…俺が好きな子はね?」
まだ熱すぎる顔を彼女に向けれず、そっぽを向いて世間話でもするように話す。
そうでもしないと死にそうなくらい心臓がバクバクしてる。
彼女の顔みたら爆発するかもマジで。
「真面目で、優しくて、すぐ近くにそいつの事好きな奴がいても気づかないくらい鈍感で………」
彼女について思いつくことを全部言ってみる。
「………俺のすぐ近くに住んでて俺の後輩で…今…」
俺はやっと顔を上げる。
彼女の真剣な瞳と目があった。
「目の前に、いる。」
その真剣な瞳から一筋の涙が溢れた。
「うそ…」
「嘘じゃないです」
次から次から溢れる涙はどういう意味を持ってる?
教えて欲しい。
「俺は久遠に恋バナするほど紗代と一緒にいる野郎共にガン付けるほどバカ男です。」
ホントに馬鹿で情けない男なんだ。
でも
「俺だけの彼女になってください。」
「…っ!」
彼女の頬がみるみる赤くなってとうとう彼女は俯いてしまった。