【短】紙ひこーき
修が出るのは10時07分の新幹線。



もう10時になっている。



駅まであと、7分はかかる。



修、修、修、修。



修のことがスキなんだ・・・。



離れたくなんかないんだ。



またあたしに笑いかけて欲しいんだ。



極上のあたしだけへ向ける笑顔を。



ポツリと雨が地面をぬらした。



「やば・・・降って来ちゃった。」



でも今のあたしに濡れる事など気にしていられない。




< 4 / 21 >

この作品をシェア

pagetop