【短】紙ひこーき
間に合わないかもと言う悔しさに涙まで溢れ出した。



悔しさに負けじとそれでも前へと進む。



間に合って、修・・・。



髪の毛からひたひたと水が滴る。



残り3分、やっと駅まで続く真っ直ぐの道へ出た。



もう走れなくなってもいい。



だから、せめて、今、修に会いたい。



いつもよりもかなり速いペースだったのか何とか07分よりも前に駅に着いた。



新幹線のホームを見ても修の姿はない。



時計を見ればもう07分は過ぎていた。



「・・ぅっ・・そぉ・・・・。」



せっかくここまで来たのに・・・。



修、会いたかったよぉ・・・。



思った以上に新幹線まで時間がかかってしまった。




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