【短】紙ひこーき
ガクンと膝から崩れた。



こぼれ出す涙を両手で覆っても脇からこぼれてしまう。



「・・っくッ、しゅッぅぅ・・・。」



修がいなきゃ寂しいよ・・・。



「蘭・・・?」



「・・・へ?」



見上げた先にはいつもの修がいた。



黒のTシャツに軽くダボッとしたいつものGパン。



そして首もとには十字架のネックレス。



「何泣いてんの・・・?」



「修ッ・・・!!」



ガバッとあたしは修に抱きつく。



「んもぅ、泣くなッて。」



修・・・何でいるの?



ポンポンとあたしを撫でる。




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