センパイ、好きです。




ドンッと当たって、私は鼻を抑えながら見上げると綺麗なフワフワの髪の女の人が私を見てる。




「ちょっと、なぁに?」

ビックリして私を見てるその人に私はガン見してしまう。


「あ……っ、すいません!」


勢いよく頭を下げると、女の人はクスクス笑い出した。



「別に大丈夫よ…」

「ありがとうございます…」

さらに深く頭を下げると、先輩は私の腕を引っ張り頭を上げさせてくれた。


「……お前ら何してんの?」

「あ、先輩…!」

梓先輩は、呆れた顔で私たちを見ていた。

「ちょっとぶつかって…」

梓先輩とタメ語ってことは、この人も年上か。


その時、近藤に呼ばれた私は先輩たちにお辞儀して走ってその場を去った。





ああ、なんか体育祭が楽しみだ。






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