センパイ、好きです。
優しく撫でてくれたかと思ったら、急に激しく撫でられて、髪の毛はクシャクシャ。
それでも、私は嬉しくてそんなこともいいって思ってしまう。
「……ん、これでいいでしょ。ご褒美」
「え、ご褒美って……え?」
いきなりの事で戸惑う私に、先輩はいつものように置いていく。
泣いてる女の子の頭を撫でるのは、反則だと思うんですが……。
それでもやっぱり、あなたが好きだと実感して私は微笑んでしまう。
「先輩、大好きです!!」
大きな声で叫ぶと、怪我してることも忘れて走り出した私はすぐに転んで怪我を増やした。