センパイ、好きです。
近づいたのは一体
ーーー。
すっかり体育祭も終わり、落ち着いたかと思いきや、学校は慌ただしい。
「ねえ、美和ちゃん、なんでみんなして
教科書開いてるの?」
私はきょとんとした顔で美和ちゃんに問いかけるとため息をついた。
「来週、テストだからでしょ?」
あ、そうだった。
テストじゃないか!
「………えっ? えええええっ!?」
私が大きな声を出すとみんなして私のことをジロっと睨む。
「あ、すいません……」
小声で美和ちゃんの耳元に話しかける。
「忘れてると思ってたよ、ほんと。」
「え、へへへ…」
私は苦笑いしてから顔の前で手を合わせた。