センパイ、好きです。
「……高瀬、なに?」
ドアに寄っかかりながら私の顔を見てくれる。
「えっ、と、お話はいいんですか?」
そう言うと、梓先輩は自分の席の前に立っている女の人を見て、頷いた。
「別に同じクラスだし後ででも話せる。
で、高瀬は何の用?」
先輩が、私を優先にしてくれた…。
私は、嬉しくなって、にやけながら梓先輩の顔を見ると何かを察したように声に出した。
「あ、勉強教えてくれとかやめてね」
………え?な、なんだって?
ポカンっとする私を見て、恭介先輩は笑い始める。
「ぶっ、ははははっ! 高瀬~お前やるな~」
大声で笑ってる恭介先輩を横目で見てる梓先輩。
その後から、綺麗な顔が出てきた。
「なぁに?何の話?」
……あ、この人…。