センパイ、好きです。
大嫌いな数学だって、寝ないで頑張った。掃除だってサボらずやりとげた。
私は美和ちゃんと身だしなみを整えてから梓先輩のクラスに向かった。
ドアをノックし、開けると恭介先輩も集まって座っていた。
「お、来たぜ梓」
恭介先輩がそう言うと、梓先輩は顔をこっちに向けて手招きをした。
「ん、好きなとこ座れば?」
その言葉が嬉しくて、すかさず梓先輩の隣の椅子へ座りに行った。
「……じゃあ、私はここで。」
その前には美和ちゃんが恭介先輩の隣に腰を下ろした所だった。