センパイ、好きです。



前でも美和ちゃんが恭介先輩に所々聞きながら教えて貰っている。


恭介先輩も頭がいいことを知ってビックリしていたのは私だけじゃないはず。




そんな勉強会から1時間が経ち、教室のドアが開いた。



「……あれ?梓と恭介?」


そこに立っていたのは、昼の綺麗な女性で。


「「ああ、絢乃か」」


梓先輩と恭介先輩がそう言った。


え?呼び捨てなの?



「なにー?勉強会ー?」

絢乃さんは、私たちの机に近寄ると私が座っている席の前に来てしゃがみ込んだ。


「ごめんね、私の席なんだここ」


そう言って教科書など取ると私の顔を見て微笑んだ。


「梓、教え方上手いでしょ?」

「えっ、あ、はい!」


私がテンパってそう言うと、絢乃さんは楽しそうに笑っていた。



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