センパイ、好きです。



声をかけられて、後ろを振り向くとそこにはジャージ姿の近藤がいた。


「高瀬、何してんの?」

私は近藤の顔を見ると、ぶわっと涙が溢れ出てきた。


「近藤~っ、!」

泣きながら近藤に近づく私に対して、

「うわっ!なんだよ…?」

びっくりしてる近藤。


それでも、今は誰かに話を聞いてもらいたい



「何があったんだよ…?」

「うっ、聞いてくれるの?」


私が泣きながらそういうと、近藤は「部活だから」そう言って手に持ってたタオルで涙を拭き取った。



「明日でもいい?」


そう言ってくれる近藤に対して、私は首を思い切り縦に動かした。



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