気がつけば12時を回っていた



「本当にありがとう。いろいろごめんね?美桜ちゃんは優しいね」



優しいね



そんな言葉を言われたのは久しぶり過ぎて、何だかくすぐったい気分だった



「いえ、本当に黙って聞くことしかできなくて…。なんて言っていいか」



「黙って聞いてくれることが1番嬉しいよ」



この人はなんていいひとなんだろう



いいひとオーラが周りからでてるよ



「今度うちのバーへおいで。なにかご馳走するよ。紹介したい人もいるしね」



紹介したい人?誰だろう…


「ありがとうございます。今度絶対行きますね!紹介したい人って、誰ですか?」



「あった時まで秘密」


なんて、いたずらっ子のような笑顔でいう雄嵩さんは子供のようだった



「じゃあ、また」

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