恋せぬ王子と恋する少女
「みーやび! おはよっ」


そう言って挨拶してきたのは結衣だった。


「どうしたの?なんか元気ないなら相談のるよ??」


やっぱり結衣には隠し事は通じなかった。


「あ、あのね…隼人に告白されたの」


そう雅が言うと、、


「東堂のバカやっと雅に告白したんだ! で、どうするの? 返事!」


結衣は隼人が雅のことを好きなことを以前から知っていたのだ。



「うん…でも私、ひかるくんが好きかも…」


結衣には本音を言えた。
すると結衣は…、


「えぇ、でも双葉君って雅をペットにするとか言う変態だったじゃん!それに…」


結衣が言いかけたことに引っかかった。


「それに? どうしたの?」
雅は聞いてみた。



「ひかるくんって彼女いるって噂だよ?」



…!?
どういうこと!?
雅は驚き、頭が真っ白になった。


「ひかるくんに彼女って…」


少し自信がなくなった。
雅は心の底では少しでも可能性があると思っていたからだった。


「んー、まあ私にもよくわからないんだけどさ、とりあえず本人に聞いてみたら?」



そう結衣に言われて次の休み時間、
雅はひかるのもとに向かった。






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