それでもあなたが愛おしい。


「お嬢、すみません。

少し寄る所があるので少々お待ちください。」



そういった心は、大きなビルの中に入って行った。





「ねぇ、禅。

私が心に勝てるものって何?」





「ないですね。」





はぁ、ここにもムカつく奴がいた。





「どーゆーいみよ。」





「あ、いや、その…えっと…」




そう慌てふためく禅。




やっぱり、優しい禅でも即答するくらい私が心に勝てるものって無いのか…




なんか、自分て聞いておいて悲しいというか情けないというか…






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