それでもあなたが愛おしい。
Ⅱ
「結愛。おかえり。」
「ただいま!!
ねぇ、お母さん。
心がね、ムカつくの。」
そうグチグチ言っていると後ろから豪快な笑い声。
「がハハハハハ!
結愛、心の事嫌いかい?」
そう言ってきたのはお父さんの側近。
そして、心のお父さん。
「阿人…」
「まぁ、お嬢。
許してやってくれ。
あいつはもう21だ。
今から性格を変えるのはな…
お嬢が本当に嫌なら変えてもいいんだぞ?」
そう真剣な顔をして聞いてくる阿人。