それでもあなたが愛おしい。
「おっかねー」
そんな間延びした声が聞こえて、私は振り向いた。
「海人…」
「久しぶり、結愛」
こいつは私の幼なじみの安藤海人。
私の組とほぼ同格の組。
「久しぶり。
最近学校来てなかったじゃない」
「いやー、所要がねー
あ、もしかして俺に会いたかった?」
「うるさい
そんな分けないじゃない」
そういい早く教室に向かう。
「そんな事言うなよー」
「うるさいから付いてこないで。」
そう言うと、私を追い越して私の目の前に止まる。
「何よ…」