君とまた、出会う夏



少しだけ心配そうな声。



その声が、あたしを強くさせてくれる……気がする。






「あぁ、ナツおはよう」


「はよ。顔色、悪いよ」


「え、あ、そう?ちょっと寝不足、だからかな」




今日のナツはいつにも増して鋭いから、これ以上勘付かれないように顔を合わせずナツの横をすり抜けて下に降りる。

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