君とまた、出会う夏
それでも人と繋がるのは、自分をかわいそうな人間だと思いたくないから。
思われたくないから。
たとえ今が、壁にかかった時計の針があと5分で日付が変わると指すほどの夜中だったとしても。
「あっはは、やばい、れおくんサイッコー」
「だろー?付き合っちゃう?」
「えーどうしよー」
駅の近くの、警察も知らない不良の隠れ家に、今日も止まらない笑い声が響く。
地下の飲み屋が、ここらの不良のたまり場。