君とまた、出会う夏
三日月



「えーと、とりあえず自己紹介するね。さっきも言ったけど、名前は菅原紫苑で、歳は16ね。高校は電車で二駅行ったとこ。家はあそこの森あるじゃん?その辺。あとは……なんか聞きたいことある?」



高校の入学式の日にしたときもだけど、自己紹介ってよくわかんない。


だってあたしが一番あたしのことわからないのだもの。



「じゃあ一個きくけど」


「どうぞ」


「初対面の人間になんでそんな自分のこと話たり、簡単に記憶喪失って信じてんの?俺普通に変な人だろ?」




……わー同感。


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