君とまた、出会う夏
てゆーかあたしが聞きたい。
「あ、もちろん俺は変な人じゃ……だけど、記憶喪失はほんとだし、紫苑に嘘は言ってないけど」
変な人って自覚はあるんだ。
苦笑しながらあたしは近くのベンチに座る。
「あたしだってよくわかんないけど。なんかナツは大丈夫な気がする」
なんて思っちゃうあたしも充分変な人で。
うちらは変な人仲間だ。
………それに。
ナツはどこかで会ったような、そんな気がする。
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