君とまた、出会う夏



公園の周りに植えてある向日葵が、今はもう沈みそうな太陽に負けないほど輝いている。



でももうその輝きも、太陽とともに失せていく。



………向日葵の花言葉は、光輝。




「それでもあたしはいままで、そしてこれからも毎年この公園に花をおく。お墓じゃなくて、あの木に」




………理由を覚えていないのは、ただ昔のことだからなのか。


それとも、ナツと同じで……。



なんて、そうそう記憶喪失があっちゃ困るわな。


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