君とまた、出会う夏


確かどっかに去年莉子が選んでくれた浴衣があった気がする。

久しぶりに着てみようかな。



心なしか、ナツの目が輝いてる気がするし。




「じゃーまあ、とりあえず夕飯にする?魚焼くけど」


「え、紫苑が作んの?」


「なにその無理でしょみたいな反応」


「あーいや、ありがとうございます」


「はい」



こうみえて毎日朝昼晩作ってるんだから。


ほぼ専業主婦になってるあたしの腕をなめるなよ。

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