君とまた、出会う夏



「行こう紫苑」


「え、あ、うん。またね莉子」




左手を掴まれ、なかば引っ張られるように莉子から離れる。






左手が、熱い………。













夏祭りの会場から少し離れた公園でやっとナツが立ち止まった。


さっきはあたしの歩幅に合わせてくれてたのに急にナツは速くなってしまった。



「ナツどうしたの?怒ってるの?」

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