カラフルな日常


部活動を終える頃には晴れていた。


暗い夜道。濡れた地面は薄暗い街灯に照らされて、白く輝いていた。

いつも通り、イヤホンからは音が、画面からは光が発せられている。

黒いカエルが目の前を通り過ぎる。


お前はそれに気付かない。


お前のその足でカエルを見るに絶えない姿へと変える。



























…普段なら。


その日のお前は雨が作った水たまりがあったから、地面に気をつけていた。

地面は白く輝いていて、黒いカエルは目立っていた。


目の前をカエルが元気に通り過ぎていく。


カエルに少し元気をもらった私は、空を見上げる。晴れてよかったと。

そうすると雨上がりで澄んだ空が綺麗な無数の星を散りばめていた。


明日も晴れるといいな。

そんなことを願いながら、私は暗い夜道を、
白く輝いた夜道を歩いて、家へと帰るのであった。


fin.

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