俺様男子に捕まりました
放課後。
月島には、下駄箱のところで待ってて、と伝えて、生徒会室に向かった。
蒼はもうすでにいたんだけど......、
「え、ほんとに二人きり......?」
他の人もいると思ってた私は、結構びっくりした。
「うん、頼まれたの僕と桃香ちゃんだって言ったでしょ?」
そうだけど......
「早く終らせようよ!」
蒼にそう言われて私も作業を始めることにした。
早く月島に会いたいな......。
そんなことを考えながら黙々と進める。
だんだん終わりに近づいてきたころ、
「桃香ちゃんってさ、ほんとに月島くんのこと好きなの?」
蒼がいきなりそう言ってきた。
「桃香ちゃん、月島くん対してなんか、態度もそっけないっていうか、冷たいし。ほんとに好きっていえるの?」
蒼、ちょっとひどくない?
私は......、私は、
「好きだよ......?」
「じゃあ、月島くんに好きとか言ったことある?」
「それは、、、」
.........ないかも。
「ほら、それじゃあ好きとは言えないんだよ。」
「違うの、私は......素直になれないだけで、ちゃんと、、」
「僕は、こんなに桃香ちゃんのこと......。」
え......?蒼?なんか、こわいよ......
「なんでっ!なんであんな奴なんだよっ!僕だって桃香ちゃんのことこんなに好きなのに、なんでだよっ!!」
いきなりガッと肩を掴まれて壁に押し付けられる。
「ちょっと、蒼っっ!痛い、はなしっ......」
抵抗するけど、男の人の力に叶うはずもなくて。
蒼が顔を傾けて近づけて来る。
キスされるっっ...!
涙が溢れる。
月島っ!!たすけて!!