諦めた夢を古本屋『松岡』が叶えます

彼の笑顔は最高であったが、なにか違和感を感じた。

彼らしさがなかった。

彼が笑いかけたら、松岡さん―と呼ぶ声が外から聞こえた。

ネコカフェを工事している人が呼んでいた。

 大きい声で彼は、は―いと言ってから、私にゆっくり休んでてと一言放ってから、靴を履き行ってしまった。

 カバンから鏡を出して、自分の顔を見た。       

その顔は腫れていて、泣いたとわかるほどの腫れ具合であった。

それぞれの夢は、自分のペースで進むもの。

 だから、焦らなくて大丈夫。

松岡さん、コバさん、くるみさんはそのことを言いたかったのだ。

 夢はまだまだ未知数で信じられないけど、私は私なりの道を歩むとこの日誓った。
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