アラサーの結婚事情。
「候っ…、ごめん!私めっちゃ寝てたよね。ずっと待っててくれて…本当申し訳ない」


まさかの候の帰宅時間の予定から3時間ほども経っていた。

しかもおもてなしする側なのに。

つくづくダメな彼女だな。

「気にすんな。俺も少し残業だったし。それよか、はよ食べよーぜ?」


候のらしい、優しい嘘。

残業で遅れる時は必ず、連絡くれるやん?


ああ… 本当、私この人には敵わんなぁ…

胸がキュンっとなって思わず駆け寄り、後ろから抱きしめた。
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