溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛

「美緒奈の勤めている会社だし、美緒奈から社長さんに言ってもらえば、風向きが変わるかと思ったんだけど」

「……それは無理だよ」


いくら経営層とやり取りの多い企画部に在籍していても、私の意見が通るはずもない。
単なる事務処理担当なのだ。
社長に進言なんかとんでもない。


「そうだろうな」


父は腕組みをして考え込んでしまった。

私が今いるこの土地一体が、ル・シェルブルになる。
まったく想像がつかなくて、三人揃ってため息を吐くしかなかった。


< 110 / 255 >

この作品をシェア

pagetop