溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛

「……そういうわけにはいかないんです」

「どうして」

「それは……」


気持ちが落ち着かなくて、視線を彷徨わせた。
理由なんか思いつくわけがない。
京介さんを納得させられる理由なんか。


「ダメ。行かせない」


京介さんは突然私を抱きすくめた。


「……行かせないから」


くぐもった声が耳の奥まで響いて、切なさに絆されそうになる。
息苦しさを覚えた。

私を引きはがし、彼が強引に唇を重ねる。
顔をそむけてみても、執拗に追いかけてくる。
その熱に囚われたら最後。
別れの意志さえぐらついてしまう。


「京介……さん、ダメです……」


両腕を突っぱねて必死に抵抗を試みた。
ところが、その手も取られ、万歳をする格好でソファに縫い止めるようにされてしまった。

首筋へと移動した彼の唇が強く吸い付く。
軽い痛みを覚えて思わず声を漏らすと、彼は「ごめん」と再び唇へと戻った。

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