溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
◇◇◇
翌日の朝早く、私は再び亜樹のマンションへと来た。
この前とは打って変わり、インターフォン越しの彼女の声が明るい。
いつもの亜樹だ。
「朝早くにごめんね」
ドアから顔を覗かせた亜樹は、まだパジャマ姿だった。
「ううん。美緒奈が来たってことは、副社長と会ったんでしょ?」
「え……?」
あまりにも察しが良すぎないか。
「とりあえず入って」
亜樹は中へ招き入れてくれた。
食事中だったらしく、ダイニングテーブルには食べかけの朝食があった。
ダイニングを抜け、広いリビングへと案内される。
大きな窓からは朝日が差し込み、解放感がある。
ソファに座り待っていると、亜樹はコーヒーを淹れてきてくれた。
「どうして私が副社長に会ったと思ったの?」