溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
「――そ、それより、昼間のあれはなんですか?」
心臓を落ち着けるために話を逸らした。
「あれって?」
「“ゆくゆくはそのつもり”ってやつです……」
京介さんは逡巡したあと、「ああ、あれね」と顎を揺らした。
「ごめん。先に美緒奈に言うべきだったよね。俺の勝手な願望だったんだけど、美緒奈はどう考えてる?」
「どうって……」
「まぁ、美緒奈に断らせるつもりはないけど」
不意打ちで唇が重なった。
私を抱きしめる腕の力に反して、優しいキスが繰り返される。
吸いついては離れる唇。
何度となくついばむような口づけを交わしながら、吐息が混じり合っていく。
気が遠くなりそうになるのを寸でのところで引き留めていた。
「美緒奈の気持ちを聞かせて」
つかず離れずのところで京介さんが囁く。