溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛

「断らせるつもりはないくせに?」


かろうじて残っている理性で強がる。


「それでも聞きたい」


唇が触れるか触れないかのところで合った視線は、ドキッとするほどに熱かった。


「……大好きです」


京介さんの目に笑みが浮かぶ。


「結婚は?」

「……したいです」


答えた直後、京介さんが私の耳元に唇を寄せる。


「今夜、俺に抱かれたい?」


直接的な言葉に顔から火を吹きそうになった。
しかも、耳に吐息がかかってくすぐったい。


「……はい」


素直に答えるしかなかった。

京介さんが私の髪を撫で、満足気に微笑む。
恥ずかしさに顔を背けようとすると、彼の手がそれを阻んだ。

< 234 / 255 >

この作品をシェア

pagetop