溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
「なんで」
「……恥ずかしいからです」
それ以外になにがあるというのか。
「なにを今さら。美緒奈の体なら隅々まで知ってるから心配いらない」
恥ずかしげもなく京介さんが言う。
どこか意地悪っぽい表情から、わざと言っているのは確かだった。
顔がカーッと熱くなる。
「ほら、脱いで」
私のセーターにまで手を伸ばした。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
本当に無理。
絶対に無理。
なんとしても阻止しようと、上半身に力を入れる。
「いくら抵抗してもダメだよ。絶対に美緒奈と一緒に入る。これが楽しみで来たんだから」
露天風呂が楽しみで?
私と一緒に入ることが?
京介さんは大真面目だった。
そこまで言われてしまうと、頑なに拒否することもできなくなってくる。