溺愛副社長と社外限定!?ヒミツ恋愛
「ごめん、ナオミを困らせたくはないからね。部屋にはまた今度」
言葉につまる私を見かねて、京介さんが折れてくれた。
緊張から解き放たれて、息をそっと吐き出す。
「次は俺から連絡するよ。ナオミのナンバーは手に入れたしね」
いたずらっぽい笑みを浮かべた。
そんな彼に、私の胸は高鳴るばかり。
私が本当に“ナオミ”だったらよかったのに。
自分の生み出したキャラクターが羨ましくてたまらなかった。