短編集(ホラー)
学校のチャイムがなる──

帰宅の準備のために、ガヤガヤと騒がしくなる教室。

「SもRも、昨日、なんでこなかったの?」

「ごめーん!寝てて」

Sと呼ばれた女の子が答えた。

「Rは?」

「親が遅くまで起きてて…」

「それなら仕方ないけどさー」

少女たちは何事もなかったかのように、放課後の話を始めた。

その声はやがて、教室のざわめきに消えていく。

「ねぇ、聞いた?」

どこからともなく声がした。

「 肝試ししようよ」








「いつもの……で…まっ………てr………」






-end-
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