短編集(ホラー)
次に目覚めたのは、自宅のベッドだった。

「なんだ、夢だったのか・・・。」

自分に言い聞かせるようにつぶやいた。

そんな夢を見た数日後、家の中でコツンという小さな音を聞いた。

最初は、飼い犬が何かにぶつかって上のものを落としたのだろうと思っていた。

けれど、日に日に音は大きくなり、それもだんだんと近づいてくる気配すらあった。

あの子?

一つの疑問が頭をよぎった。

すると、もうそのことしか考えられなくなり、寝ても覚めてもあの少女が気がかりでならなくなった。
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