短編集(ホラー)
ある夜のこと・・・。

時計はすでに2時をすぎ、辺りの民家からも物音一つ聞こえなくなっていた。

私はというと、眠気はあるが、なんだか気だるくて眠れないという症状に陥っていた。

すると遠くのほうで、コツンという音がした。

コツン。コツン。

コツン。コツン。

私は怖くなって、無理矢理ベッドに飛び込んだ。

コツン。コツン。

コツン。コツン。

だんだんと大きく。

コツン。コツン。

コツン。コツン。

だんだんと近く。

その音は私のベッドの近くで止まった。

次の瞬間、ドスンと何かが私の上に乗った。

そして、どこからともなく現れた白い手にぎゅうっと首を締め付けられた。
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