シャイボーイの長い片思い。
そして、卒業式を迎えた。






俺はその日なんだか体調が悪くて、皆が写真を撮っていたりアルバムにメッセージを書きあったりしている時に、もう帰ろうとしていた。






咳は出るし頭も痛いし…






最悪の卒業式だ。







「奏汰ーーー!!」








胡桃の声がした。








委員会は二月の上旬くらいに終わってしまったから、胡桃が俺の名前を呼んでくれたなんて1ヶ月ぶりくらいだ。






驚いて振り返ると、胡桃がすごい速さで走ってきた。

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