いぬがみ君はつれない。
嫌いだとは言うものの。
「なぁなぁ犬上!」
「んぁ?」
にやにやしながら、
クラスメイト男子Aが俺に寄ってくる。
「おい、声にで出るぞ。」
「なにが。」
「クラスメイト男子B、だよ!
ったく、ほんとお前はつれないやつだなぁ
まぁいいや!」
つれないやつ、そんなのはわかったんだよな。
でもなんとなくどうでもよくて、
なにかを思うのもめんどくさい。
「王子にサッカー部のヘルプを頼んでくれないか?」
「あ?なんで俺が。」
「い、いやぁそれがよ」