珈琲はブラックで。


これをもし、ノックもせずに誰がこの部屋のドアを開けたとすれば、俺が襲われている状況なのか、それとも俺が受身の現役男子と思われるのかは分からない。


「紗綾、何してんの?」


「何って、見てわからないの?」


分かる分かる。押し倒されている事ぐらい、聞かなくてもわかる。


けど、俺はね?そんな事よりも、押し倒された理由を知りたいんだよね。


「何で、押し倒されてるの俺」


「ほんと、何でだろうね」


フッと目を細めて、紗綾は微笑む。、


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