わがまま姫♀×strawberry tea
「……………あ」
という声と同時に、流が足を止めた。
「なに?」
流よりも2,3m進んだ辺りで足を止め、振り返るあたし。
「忘れてた」
そう言うと、流はズボンのポケットの中をあさりだした。
な…なんだろ…?
「落としたら没収な」
「は?!なに!?ちょ……っ」
最後に見た記憶は、ニヤリと笑った流の顔。
そして何かが飛んできた。
それからのあたしは、気付いたら両手に何かを握っていた。
ナイス…キャッチ?
あたし、何かをキャッチしたらしい。
「やる」
「え………?」
握っていた両手をゆっくり開くと、黄色いストラップがあった。
「…………。」
驚きすぎて、言葉がでない。
………………あ。
もしかして、冬嘉が言ってた流が提案したストラップって、コレ?