わがまま姫♀×strawberry tea
素直に、嬉しかった。
流の頭に、少しでも自分がいたことが。
「……ありが……とぅ…」
小さな声だったかもしれないけど、自然と出た言葉。
言いたいって。
伝えたいって。
思ったから。
「………別に。守谷が提案したことだし」
…………え。
冬嘉と言ってること違うくない?
冬嘉はたしか、流が提案したって。
「流が提案したんだって冬嘉言ってたよ?」
あたしがそう言うと、流は目を真ん丸にして驚いてた。
「…ちっ、ちげぇよ……(海宝、余計な事を!!)」
首を傾げながら流の方を見てみた。
薄暗くて、よく見えなかったけど、多分………
「流、顔あか……」
「くねぇよっ!!!」
いやいや。
赤いでしょ?
「暑いんだよ!!見んなっ」
そう言って流は、歩くスピードを速めた。