わがまま姫♀×strawberry tea
最悪だぁぁー………。
守谷クン、なんか機嫌悪い?(勘違い)
あたしはため息をついた。
「ずぅっと流かと思ってた………。冬嘉と行きたかったよね」
「大丈夫。取り合えず進んで合流しよう?」
あたしは首を縦にふった。
本当に、一個下とは思えないよ。
常に冷静だな。
すごいや。
だけど、腕を離した途端に暗闇にたいする恐怖を思い出す。
ヒューヒューと奇妙な音が暗闇に響く。
怖いぃ………。
肩が小刻みに震えてきたのが自分で分かった。
守谷クンに掴まるわけにはいかないし。
ここで足がすくんで動けなくなるのはもっと駄目。
もう、イヤ。
いつ出れんのかな……?
「…………今沢ってさ」
そんなあたしを知ってか知らずか、守谷クンは話し出す。
「……え……?」
「今沢は桃井の事大事にしてるよな」
………………。