怪盗ジュエルダブル




「おはよう。琴音。」





「あっ、おはよう!梨央。昨日テレビで見たけど、△△市でジュエルのはめ込まれた指輪があるって!どうする?」





「うーん。こっちも調べたらその日、別の場所でジュエルの展示があるみたい。どっちを優先するか迷ってる・・・」





「うーん。そうだね……そのジュエルの色は?」




「えっと・・・エメラルドだ。」





「じゃあ、指輪の方にしよう。」





「うん。そうだね。ダイヤモンドの方が
可能性ある。」





「よし!決定!作戦は?」





「えっと、・・・計画No.38の会場の一番前の席に座るというのかな。その方が盗みやすい。」






「うん。そうだね。No.38に決定しよう!」





授業始まりのチャイムが鳴った。






バタバタと自分たちの席に戻った。





「梨央。どうやって会場の一番前の席に座るの?」






「大丈夫。ジャジャーン。」





そう言って見せたのは会場の一番前の席のチケットだった。






「えっ、何でチケットを持っているの?」






「この前いとこが行くはずだったけど、
行かないことになったみたいでいらないから代わりに行ってきてって言われたの。」





「すごーい。偶然!」





二人が話していると、






「何が偶然なの?」





「えっ、いやなんでもないよ。」






「ホント?すごくビックリした声がしていたけど・・・。そのノート何?・・・計画ノート?何の計画?」





「いや、これは、その・・・」






「これは、私たちが身の危険があった時のことを想像して書いた計画ノートだよ。」






梨央がさっと答えた。




確かに梨央が言ったことは合ってる





「ふうん。そうなの。まあいいや。バイバイ。」





そういってほかの子と話し始めた。





松坂杏莉という女の子。





杏莉は、とってもかわいいけど直感が鋭い。何でもズバッと当ててしまうので、気を付けないといけない。





「ふう。セーフ。ばれそうだったね。」





「琴音が危ない。」





「そっか。ごめん、ごめん。」





「気を付けてよ。琴音は、すぐ騙されやすいし、隠さないといけないと事をすぐ言っちゃうから。」





「はい!気を付けます。」




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