秘密の交換をしよう
番外編
ハルさんと付き合って、12月を迎えた。
私とハルさんは、街にイルミネーションを見に行くという、デートをすることに。
「香織ちゃん、美穂ちゃん! どんな服装にすればいいか、教えて!」
ちなみに、明日がそのデートの日。
今日は、二人が私の家に泊まりに来ている。
「なんでもいいんじゃない?」
「どんな格好してても、リンリンは可愛いもんねー」
……相変わらず、適当な返しをありがとう。
「てか、今さらなにを悩んでんの? デートなんて、もう何回もしてるでしょ」
缶ビールが空になったらしく、香織ちゃんは冷蔵庫にビールを取りに立った。
「それが……お互いに忙しくて、実は三ヶ月ぶりのデートなの。おまけにもうすぐクリスマスでしょ? なんだか余計に緊張しちゃって」
「考えすぎだよー、リンリンは。リンリンが結木さんのことを呼び捨てにして、プレゼントは私、とか言っとけばいいの」