秘密の交換をしよう
に。
「……ここ、は……」
目を覚ますと、見覚えのない場所にいた。
さっきまで、行きつけの飲み屋で美穂ちゃんたちと飲んでいたはず。
厳密に言えば、一人でひたすら飲んでたんだけど。
体を起こすと、体にブランケットが掛けられていた。
そのブランケットを落とさないようにして、見渡してみる。
ここは誰かの家らしい。
そして、私が横になっていたところはソファーの上。
なんとも高級そう。
「目が覚めた? 凛ちゃん」
どこかの部屋から出てきたのは、私服の結木さん。
髪を拭いてるから、お風呂あがりかな。
って、え?
凛……ちゃん?
それに、敬語じゃない……
「やっぱり覚えてないみたいだね。凛ちゃん、酔って眠ったんだよ」
結木さんがテーブルに水を置き、私の横に座った。
うわー……
飲みすぎたんだ……