17のとしに
「あれ?」
気だるげに春希は目を細め口を開いた。その途端、奈央と誠也は大声で
「春希!!!!見つけた!!!」
「なんだよ、声でかいな~」
不機嫌そうに春希は両手で耳を塞ぐ仕草をしつつ近づいてきた。奈央と誠也はうるさく文句をつける。
「…見つけたっていうか、私も奈央も教室でてから真っ直ぐここに来たんだけどね」
「そっか…」
まなみの俺への自己申告により、あまり知りたくなかった事実を知る。ばらばらにクラスメイトが入り交じり、散っていく中、でこぼこな俺たち5人は話あっていた。
「じゃあ、みんな暇なら図書室いこ。初もバス通じゃないよね?」
にっこりと満足げな笑顔で、俺に問うた。釘ついた俺はうん、と返事に力が込められなかった。いつものことなのだが。まだ俺たちは義務教育なので学校から遠い場所に住んでいる生徒にはバスで送り届けてくれる制度が存在する。それを略してバス通というのだ。しかし自転車、徒歩で通学できる距離にいる俺たちは特に何も考えず、学校の図書室へ向かった。暇だから、すべてなんとなくである。
図書室へいく途中。人通りが少ない廊下で気持ち声を大きめにして俺たちに話始めた。
「アダルトチルドレンという概念があるんだって」
と。まなみは事前にきいてみたいで、少しだけ口角があがっていた。誠也も春希も知らず、あまり興味無さそうに知らないと首を傾げた。もちろん俺も知らない。その態度を見た奈央は嬉しそうに興奮を抑えたような表情で、話だした。
気だるげに春希は目を細め口を開いた。その途端、奈央と誠也は大声で
「春希!!!!見つけた!!!」
「なんだよ、声でかいな~」
不機嫌そうに春希は両手で耳を塞ぐ仕草をしつつ近づいてきた。奈央と誠也はうるさく文句をつける。
「…見つけたっていうか、私も奈央も教室でてから真っ直ぐここに来たんだけどね」
「そっか…」
まなみの俺への自己申告により、あまり知りたくなかった事実を知る。ばらばらにクラスメイトが入り交じり、散っていく中、でこぼこな俺たち5人は話あっていた。
「じゃあ、みんな暇なら図書室いこ。初もバス通じゃないよね?」
にっこりと満足げな笑顔で、俺に問うた。釘ついた俺はうん、と返事に力が込められなかった。いつものことなのだが。まだ俺たちは義務教育なので学校から遠い場所に住んでいる生徒にはバスで送り届けてくれる制度が存在する。それを略してバス通というのだ。しかし自転車、徒歩で通学できる距離にいる俺たちは特に何も考えず、学校の図書室へ向かった。暇だから、すべてなんとなくである。
図書室へいく途中。人通りが少ない廊下で気持ち声を大きめにして俺たちに話始めた。
「アダルトチルドレンという概念があるんだって」
と。まなみは事前にきいてみたいで、少しだけ口角があがっていた。誠也も春希も知らず、あまり興味無さそうに知らないと首を傾げた。もちろん俺も知らない。その態度を見た奈央は嬉しそうに興奮を抑えたような表情で、話だした。