17のとしに
その後、私たちは駅からあ20分かけてカラオケに向かった。カラオケ店はじりじりと私たちを蝕む暑さからきんきんに冷えた室内が守ってくれた。冷房設定は恐らく21度くらいだろう。楽しみにしていた私とクラは受付が終わると真っ先に個室へ駆け込んだ。
「奈央も歌うの好きだったんだな」
自分の飲み物を飲みながら、クラは私に話しかけた。
「うん、カラオケとか2ヶ月から来てないもん」
「俺は半年くらい前だな」
私は手元にある機械で歌う曲の予約を始めた。
「マジ?冬に来たのが最後ってこと?」
「そうそう、バイトも始めたしな」
「そっかあ」
じくり、とした。その頃クラは高校を中退したんだっけか。そんなことを考えながら、私とクラの会話は終わる。少しだけもやもやが残った。
カラオケを楽しみ、お昼過ぎの1時に退室した。5人で回したからか、はしゃぎ過ぎたのか私は若干の疲れがあった。しかしここで出してしまってはせっかくの遊びの時間もつまらなくなってしまうだろう、と表に出さないことを心がけた。誰かは気づいていたのかもしれない。近くに建てられている大きなショッピングモールへ向かう。そこは食事処が1階、衣類全般、本屋、CD、DVDレンタルが2階、3階へがところ狭しと店が並んでいる。喧騒の中、私たちは会議を開いた。
「奈央も歌うの好きだったんだな」
自分の飲み物を飲みながら、クラは私に話しかけた。
「うん、カラオケとか2ヶ月から来てないもん」
「俺は半年くらい前だな」
私は手元にある機械で歌う曲の予約を始めた。
「マジ?冬に来たのが最後ってこと?」
「そうそう、バイトも始めたしな」
「そっかあ」
じくり、とした。その頃クラは高校を中退したんだっけか。そんなことを考えながら、私とクラの会話は終わる。少しだけもやもやが残った。
カラオケを楽しみ、お昼過ぎの1時に退室した。5人で回したからか、はしゃぎ過ぎたのか私は若干の疲れがあった。しかしここで出してしまってはせっかくの遊びの時間もつまらなくなってしまうだろう、と表に出さないことを心がけた。誰かは気づいていたのかもしれない。近くに建てられている大きなショッピングモールへ向かう。そこは食事処が1階、衣類全般、本屋、CD、DVDレンタルが2階、3階へがところ狭しと店が並んでいる。喧騒の中、私たちは会議を開いた。