17のとしに
「誰が誰と一緒にいる?」
「え、なんで、みんなでぶらぶらすればいいじゃん」
ヒロの問題提起にクラは異議を唱えていた。ショッピングモールに来たのはいいものの、この男女5人全員で動けば全員が楽しむことはほぼ不可能だと。だから別れて行動しようというそういう話だ。
「んじゃ俺とゲーセン行く人!」
クラが右手を挙げる。
「…俺行くわ」
「確かここのゲーセン音ゲーたくさんあったはず」
「やる」
じくっとした。また悩んでいるうちに先を越されてしまった。地元のゲームセンターでもよくロスは遊んでいるんだっけ。
「リトはどうする?」
仕方ない。ちゃんくん呼びの姫とヒロを2人にするのは良心が痛む。何度もいうが連絡先はもっていたといえ、会うのはヒロだってかなり久々のはずだ。
「じゃあまなみと一緒に行動するよ」
まなみも小さく頷いた。
「わかった。俺もロスやクラを一緒にゲーセン行くわ。電車時間の一時間前には集合で」
「了解」
女子男子ということでヒロもあっさり承諾したが、2人きりになってしまったとたん私の胸の痛みもひどくなり、しまいには涙までじんわりとしてきた。
これだけ本当は姫のことが許せていないんだな、まだ壁があるんだなぁと感じる。しかし、そうはいっても楽しませて1日を終わらせてあげたいものだ。
「まなみ、どこ行く?服とか本屋さんとか行こうか」
「うん、そうしよ」
「え、なんで、みんなでぶらぶらすればいいじゃん」
ヒロの問題提起にクラは異議を唱えていた。ショッピングモールに来たのはいいものの、この男女5人全員で動けば全員が楽しむことはほぼ不可能だと。だから別れて行動しようというそういう話だ。
「んじゃ俺とゲーセン行く人!」
クラが右手を挙げる。
「…俺行くわ」
「確かここのゲーセン音ゲーたくさんあったはず」
「やる」
じくっとした。また悩んでいるうちに先を越されてしまった。地元のゲームセンターでもよくロスは遊んでいるんだっけ。
「リトはどうする?」
仕方ない。ちゃんくん呼びの姫とヒロを2人にするのは良心が痛む。何度もいうが連絡先はもっていたといえ、会うのはヒロだってかなり久々のはずだ。
「じゃあまなみと一緒に行動するよ」
まなみも小さく頷いた。
「わかった。俺もロスやクラを一緒にゲーセン行くわ。電車時間の一時間前には集合で」
「了解」
女子男子ということでヒロもあっさり承諾したが、2人きりになってしまったとたん私の胸の痛みもひどくなり、しまいには涙までじんわりとしてきた。
これだけ本当は姫のことが許せていないんだな、まだ壁があるんだなぁと感じる。しかし、そうはいっても楽しませて1日を終わらせてあげたいものだ。
「まなみ、どこ行く?服とか本屋さんとか行こうか」
「うん、そうしよ」