17のとしに
「別にいいかな。多分、ロス自身ペアルックとかに興味無いと思うし」
若干声のトーンが落ちていたのが自分でもわかった。
「そっかぁ。仲良しだと思ったから…ごめんね」
姫までしょんぼりしてしまう。私を思ってくれていたのか。それにしても乙女脳してるんだなぁと感じながら女の子のTシャツを眺める。憂いを感じさせる表情なのにもかかわらず、背景は白。明るい場所に連れてこられたもぐらみたいだ。このTシャツは気になる。
「これいくらだっけ」
「確か1500円くらい。二つセットで買ったら2800円で買えるみたい」
売れ残ってでもいるのだろうか。思ったよりもずいぶんやすかった。
「安いし、せっかくだから男の子の方も買ってみようかな。これから男ができるかもしれないし」
そう言うと、姫はぱあっと顔を輝かせ近くのかごに放り込まれていた男の子のTシャツを持ってきて私の前で広げた。このTシャツも白色で、ペイントされている音黒髪の男の子は女の子とは逆方向に視線を落とし、下手くそに笑っている。ロスみたいだなぁ。
「やっぱり男のものだけあって女の子よりはでかいね」
「Lサイズが多いね。初くん細いし、Lサイズでも大丈夫そうだよね」
「だね。買うわ」
「やった」
姫はかわいらしいにこにことした笑顔を浮かべているのを確認してから会計へ向かった。値段に負けてしまうところは本当に治さなければいけないなぁ。
若干声のトーンが落ちていたのが自分でもわかった。
「そっかぁ。仲良しだと思ったから…ごめんね」
姫までしょんぼりしてしまう。私を思ってくれていたのか。それにしても乙女脳してるんだなぁと感じながら女の子のTシャツを眺める。憂いを感じさせる表情なのにもかかわらず、背景は白。明るい場所に連れてこられたもぐらみたいだ。このTシャツは気になる。
「これいくらだっけ」
「確か1500円くらい。二つセットで買ったら2800円で買えるみたい」
売れ残ってでもいるのだろうか。思ったよりもずいぶんやすかった。
「安いし、せっかくだから男の子の方も買ってみようかな。これから男ができるかもしれないし」
そう言うと、姫はぱあっと顔を輝かせ近くのかごに放り込まれていた男の子のTシャツを持ってきて私の前で広げた。このTシャツも白色で、ペイントされている音黒髪の男の子は女の子とは逆方向に視線を落とし、下手くそに笑っている。ロスみたいだなぁ。
「やっぱり男のものだけあって女の子よりはでかいね」
「Lサイズが多いね。初くん細いし、Lサイズでも大丈夫そうだよね」
「だね。買うわ」
「やった」
姫はかわいらしいにこにことした笑顔を浮かべているのを確認してから会計へ向かった。値段に負けてしまうところは本当に治さなければいけないなぁ。